おきなわの木

沖縄の木で作った木製品
やんばるの森で育った「おきなわの木」

今も昔も、沖縄の森林・林業の中心は本島北部に広がる「やんばる」の森です。
沖縄には杉やヒノキのような針葉樹が少なく、イタジイ、イジュ、イスノキ、クスノキなどの広葉樹が中心です。

建築の構造材には出来ない代わりに、家具・化粧材の他、くり抜いたお椀やお皿など食器づくりなどが盛んで、古くから食卓で使われてきました。

沖縄の木は成長が早く台風などの影響で、同じ木でも木目が入り組んでいるのが特徴です。
その木目はバラエティに富み製品一つ一つも個性があります。

●センダン
沖縄北部に広がるやんばるの森から伐り出した「せんだん」のくり抜きの弁当箱。
成長が早い早成樹種の一つ。
比較的赤みが強く、木目ははっきりしている。
古くから家具材として親しまれ、「娘が生まれたら庭にセンダンの木を植え、結婚するときはそのセンダンで嫁入りダンスを作って持たせる」という言い伝えがある。

●琉球松
沖縄北部に広がるやんばるの森から伐り出した「リュウキュウマツ」のくり抜き弁当。
琉球列島の固有種で、沖縄の県木。材積量の多さから古くから多方面で利用されてきた。
白いクリーム地に黄茶色の年輪が縞模様を作る木目の美しさは高く評価されている。

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