2024/12/13
毎年のように「アタマジラミを見つけた」「卵がなかなかとれない」など、アタマジラミの駆除や対策に関するお問い合わせやご相談をいただきます。
夏は学校などでプールがあるため、頭髪検査などで見つかることが多いですが、アタマジラミ自体は季節を問わず一年中発生しています。
中には「お風呂に入ってないんじゃないか」「汚いと思われないか」が不安で周囲に相談できないというママさんがほとんどですが、アタマジラミは清潔にしていても感染するんです。
アタマジラミは毛と毛の接触で感染するので、どんなに衛生状態が良くても集団発生することもありますし、清潔にしていても感染します。
今回は、アタマジラミに関するアレコレを徹底解説したいと思います。
アタマジラミについて
アタマジラミとは、髪の毛に寄生して頭皮から吸血し、体長は約2mm、薄い茶色の小さな虫。
卵は0.5~0.8mmの白または灰色で、髪の根元から3~8cmほど離れたところに産み付けられ7~9日ほどで孵化し、その後、成虫になります。
成虫は繁殖力が強く、よく動きまわるので、卵の有無を確認して早期発見・早期駆除することが重要です。
アタマジラミの原因は毛と毛の接触で、特に、頭を寄せ合ってお昼寝したり、頭をくっつけて遊ぶことが多い幼児や低学年は感染率が高くなります。
学校から「アタマジラミが流行しています」という連絡がきたら要注意。
「頭がかゆい」「フケのようなものがある」と症状で気付く場合もあります。
日頃からお子さまの頭髪をこまめにチェックしましょう。
アタマジラミの駆除
ではアタマジラミに感染してしまった場合はどうすればいいのでしょうか・・・。
やることは2つです。
(1) 卵と成虫の駆除
(2) 感染拡大予防
シラミの駆除には、ニットピッカーフリーコームがオススメ。
とても目が細かいステンレス製のコームなので、髪の毛にくっついて取りにくい卵や逃げ足の速い成虫まで、頭皮を傷つけることなく、しっかり取り除くことができます。
シャンプー前に、このコームを使い、上から下、右から左など、あらゆる方向からゆっくり髪をとかしてあげてください。
感染拡大予防として、枕カバーやシーツ・タオルなど、頭に触れるものは毎日交換して洗濯しましょう。
感染したお子さまと他の家族で、くしやブラシ・タオルの共用も避け、床掃除もこまめに行うことも大切です。
アタマジラミの予防
アタマジラミの予防は、なるべく頭の接触を減らすことです。
くし・ブラシ、タオルや衣類・帽子などは他の人と共用せず、自分の物を使うようにするといいですね。
また、寝具をこまめに洗うこと、毎日洗髪して日頃から頭髪をチェックすることも大切です。
お子さま一人でシャンプーをさせると洗い残しやすすぎ残しもありますので、小学校中学年までは時々点検もかねて、パパやママがしっかり洗ってあげてもいいと思います。
毎日充分に洗髪すること、毎日チェックすることで、感染しても早期発見・早期駆除ができます。